2018.06.15
今回は、すでに一度矯正治療を行っており、すでに歯並びが綺麗な方が部分矯正をした症例です。
すでに歯並びが綺麗ではありますが、ご本人のこだわりとして前歯の並びを少し変えたいとご希望でした。
繊細な調整が必要な矯正となりましたが、矯正装置を裏側矯正装置にすることで、前歯の仕上がりを確認しながら進め、最終的にはご満足いただけました。
すでに歯並びが綺麗な患者様でしたが
・上の前歯を動きのある感じにしたい
ということで、来院されました。「動きのある感じ」を深く掘り下げると、前歯4本が平面的すぎると感じており、より自然な感じになりたいようでした。
上前歯4本を部分的に裏側矯正する治療プランを提案しました。
上前歯の左右1番(写真内1番の歯)を唇側に、左右2番を舌側に動かすことで立体感や自然さを出していきます。
その際、歯の隣接面をわずかに削る(ディスキング)ことにより、見えているブラックトライアングルをなくします。
※ブラックトライアングルとは、歯と歯と歯ぐきの間にできた三角のすき間をいいます。お口の中は暗く見えるため、すき間も黒に見えることから、「ブラックトライアングル」と呼びます。
前歯4本の動かした量は本当にごくわずかでしたが、こだわりの強い方でしたので、確認しながら治療を進めました。
中切歯(写真中1番の歯)・側切歯(2番)・犬歯の前後的な差がつき、それぞれの歯の形の特徴をしっかり出せたかと思います。
5か月かかりましたが、患者さまにとってご満足のいく結果になりました。
今回のように、前歯をフラットにするか、自然さを求めていくかは、ご本人の好みにより分かれるところです。当院では、通常、矯正治療の終盤にご意見を聞きながら調整しています。今回のケースでは、すでに歯並びが綺麗になっているところから、もう一度矯正を行うのは、大変めずらしいケースだと言えます。
患者様の属性 | 20代女性 |
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矯正期間 | 5か月 |
矯正装置の種類 | 裏側・部分矯正 |
矯正装置の料金(税別) | 350,000円 |
処置料(税別) | 6,000円 |