2017.09.20
前歯や犬歯は、通常上の歯が外側(唇側)に、下の歯が内側に(舌側)にありますが、このポジションが逆転してしまうことを反対咬合、もしくはクロスバイトと言います。
犬歯がクロスバイトの状態になっている場合、一般的に全顎矯正治療を行ないお口の中にある全ての歯牙を動かして治療します。しかし治療は自費診療になり高額になることから、部分矯正で部分的に歯を動かして治療するケースもあります。
本ページでは、上5本・下5本の前歯を動かすことで、クロスバイトおよび上下前歯の叢生を治療した症例を紹介します。
患者様は上下前歯の歯並びを良くしたいということで来院されました。
実際、お口の中を見ると、前歯に叢生が見られたほか、咬合の要となる犬歯がクロスバイトの状態で、奥歯にも叢生が見られました。
当院にお越しになる前、他院では全顎矯正が必要だと言われたそうですが、金額面から部分矯正での治療をご希望でした。矯正装置は裏側矯正をご希望で、その場合、全顎矯正と部分矯正の治療費では倍ほどの違いがあります。
一般的な前歯の部分矯正は、犬歯を含まない前歯4本を動かしますが、今回は犬歯を含めた5本の歯を動かすこととしました。上下合わせて10本の前歯を動かします。
犬歯は前歯と比べて歯根が太く動きづらいので、少し長めの治療期間をとるのが一般的です。
10か月の矯正期間で、クロスバイトを正常にし、前歯の歯並びを整えました。
患者様の属性 | 23歳女性 |
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矯正期間 | 10か月 |
矯正装置の種類 | 上下・裏側矯正 |
矯正装置の料金(税別) | 750,000円 |
処置料(税別) | 8,000円 |